- 科名
- クスノキ
- 属名
- クロモジ
- 別名
- モチギ、ヤマコショウ
- 自生・野生・植栽
- 自生・野生化
山地に生育する落葉低木で5mになります。幹は叢生します。クロモジ属では唯一の葉芽と花芽が一緒に入る混芽です。
葉は互生し、全縁でやや波打ちます。質はやや厚く、表面は濃緑色、裏面は灰白色で、主脈に褐色の長毛があります。秋、葉が枯れても枝に残り、来春の芽吹き時に落ちます。葉を乾燥した後製粉し、救荒時に食料としました。(タンバやトロシバと呼ばれています)
花は雌雄別株ですが、雌株しかなく雄株なしで結実します。葉の展開と同時に絹毛が密生した花をつけます。
果実は球形で、10~11月に黒く熟します。和名は枝を折るとよい香りがするところから付けられました。